\5分で読める対談シリーズ/「迷う時間は無駄なこと?!」大学生リョウスケ君が質問してくれました。
「Emiさんは、どんな風に“今決める”人に変わっていったんですか?」
そう質問してくれたのは、当時大学4回生だったリョウスケくん。
昨年、私の母校の関西学院大学でセミナーを開催したんですが、そこに参加してくれたリョウスケくんが、なんと私の本を持ってお店に遊びに来てくれたんです!そこから急遽、ラジオを回して2人で対談することに。
・迷う時間は無駄なこと?
・チャンスを掴むにはスピードも大事!
・制限があるとき、どうする?
大学4回生のリョウスケくんとの対談を、よみものにしてお届けします。
出会って1分、急にラジオが始まった!
⚫︎Emi
一ヶ月ぐらい前かな? 私が母校でセミナーをさせてもらった時に、最後まで残ってくれたよね。
そんなリョウスケくんがOURHOMEのお店に来てくれたということで、ありがとう!
⚪︎リョウスケ
はい、ありがとうございます。
⚫︎Emi
何か質問を持ってきてくれたの?
⚪︎リョウスケ
はい。Emiさんの時間術の本を読ませてもらったんですが、
今、自分が頑張りたいなと思っているのが、「とにかく何でもやってみる」「すぐに行動に移す」みたいなことで。
Emiさんの本に「とにかく今やる」「今決める」という言葉がすごくたくさん載っていたので、ちょうど近くまで来ていたので、何かのご縁かなと思って。
⚫︎Emi
なるほど、今すぐやろうと思って。素晴らしい!!
⚪︎リョウスケ
で、出会い頭で1分ぐらいで急にラジオ収録が始まったから、スピード感にびっくりしてます。笑
⚫︎Emi
すごいでしょ!?笑
やってみようと思ったタイミングを絶対逃さないようにしてて、もし断られてもいいの。
私がお願いしたいと思っても、恥ずかしいという人もいたりするし、それは悪いことじゃなくて。
でも、それは別に私のことを否定されたわけじゃないから、とにかくじゃんじゃん声かけるようにしてるの。
⚪︎リョウスケ
そうなんですね!
迷う時間は無駄なこと?!
Nishinomiya本店「喫茶OURHOME」にて
⚪︎リョウスケ
今日、Emiさんに聞いてみたかったことなんですが、僕は大きな決断をする時に迷っちゃうタイプで、時間を無駄にすることが多くて。
Emiさんは「今決める」ことができる人に、どう変わってきたんですか?
⚫︎Emi
なるほど。
でもまずは、「大きな決断をする時に迷っちゃうことがあって、時間が無駄」って言ったけど、それがそもそも違うかも。
大きな決断をする時は、私も迷うことあるよ。
例えば、OURHOMEは今、会社を立ち上げて13年、法人化してから10年なんだけど、スペースが狭くなってきたこともあって、もうすぐ引っ越そうとしてるのね。(2025年1月の話)
でもそれって、瞬時にパッて決められるかっていうと、そんなことはなくて。
ものすごいお金も使うからやっぱり迷う。
でもその時間を無駄とは思っていなくて、自分がどういうことに躊躇するのかなとか、不安に思うかなとか、これはすぐ決められるなとか、そこに至るまでの決断の中でいろいろ出てくるわけで。
それをマイノートにメモしてるのね。
日々の気づきや自分の気持ちを書き留める、Emiが22歳の頃から80冊ほど書いてきた「マイノート」
⚫︎Emi
そうやって書き留めておくと、これから先の自分に、この迷った経験がものすごい役に立つの。新しい決断をしなきゃいけない時に不安を感じたら、マイノートを振り返ってみる。
「あの時、こんなふうに決断したことがうまくいった。それなら、今迷っていることもきっと同じように決めたらうまくいくだろうな」って、そんなふうにつながってくるから。
だから、いまリョウスケくんが迷っていることがあって、そこに時間を使っていることも無駄じゃなくて。
今の決断の岐路で、どういうふうに考えてきたかっていうことを残しておくと、これから就職したその時に、成長した自分を感じられるかも?
⚪︎リョウスケ
前と見比べてみて「あの時どうやって考えたんやろう」とか。
⚫︎Emi
そうそう!前はこんな小さなことで、すごく迷ってたんだ。
でも今は「悩みのレベルが変わってる!」って思えたら、すごく成長を実感できると思うし。
だから迷うことは悪いことじゃなくて、それをなかったことにする方がもったいないと思うな。
「今決める自分」に、どう変わってきた?
⚫︎Emi
リョウスケくんが私に聞きたかったのは、私がどう変わっていったかだったよね。
⚪︎リョウスケ
はい、「今決められるように、どんなふうに変わったのか」を知りたくて。
⚫︎Emi
それは、単純に仕事のボリュームが増えて、時間が足りなくなってきたからかな。変わらざるを得なかった、みたいな。
昔は悩む時間、ものすごく長かったよ。
子どもが生まれるまでは一人の時間も結構あるし、仕事も残業しようと思えばいくらでも残業できたから。
企画の仕事とかって、昔は考えれば考えるほどいいと思っていたから終わりがない。
答えがないからこそ、もっともっと深く考えようと思ってやってたけど。
子どもが生まれたら17時に帰らなきゃいけない。でも、だんだん仕事量も増えてきて。
それで27歳の時に、「これはもう無理だな。今までみたいに決めるスピードが遅かったら、何にも進んでいかない」と思って。
だから、双子を出産した後くらいから「今決めよう」って思えるようになったのかも。
⚪︎リョウスケ
そうなんですね。
スピードと制限がチャンスを生む!
⚫︎Emi
でも、スピードがものすごく大事なときもあって。
リョウスケ君は、もうすでに十分できてると思うけど、これから社会人になるにあたって、例えば先輩に誘われた時に、「行きます」とか「やります」という、
そのスピードって、時間をかけて熟考してから出す答えよりも大事な時があるの。
その時の考えは浅かったとしても、そのスピードでチャンスを逃さないっていうのもあるから。
そういう意味では、深く考えられてなくても、今決めてやっていく中で勉強していく。
⚪︎リョウスケ
確かに…。例えばなんですけど、僕は海外へ行くのが好きなんですね。で、海外旅行へ行こうと思った時に、お金がどうしても足りないみたいな話が出てくるじゃないですか。
そういうふうに「やりたいこと」と「でも…」って出てくると思うんですけど。やりたいのに制限があると、自分は迷っちゃうのかなと思うんです。
そんな時、Emiさんはどうしますか?
⚫︎Emi
そうやね。じゃあその「やりたいこと」でお金が足りないなってなった時に、「今あるお金で行ける海外ってどこなんかな」っていう考え方もあるかも。固執しない。
最初に行こうと思ってた国に固執せずに、「今あるお金で行ける海外ってどこなんかな」って見つけてみたら、全然違う世界が見えるかもしれないよね。
⚪︎リョウスケ
なるほど!
⚫︎Emi
逆に、今はお金が足りないけど、どうしてもその国に行きたいとしたら、「後で返すから今行かせてくれ」って、いかにプレゼンできるかとか。
あとは、仕事の一部みたいな感じで行けることってないんかな、とか。例えばだけどね。
全然違う切り口を見つけるきっかけになるから、迷うこととか困難なこと、制限がかかることっていうのは、アイデアが生まれる瞬間だと思おうよ。
「何でもできる」ってなったら逆につまらない。やっぱり制限があるから面白い。仕事もそう。
その分、その中でいかにやりくりするかに燃えることで、新しいシステムの導入が始まったりとか、人がまた育っていくチャンスができたりするから。
制限があるのはね、決して悪いことじゃないと思うよ!
⚪︎リョウスケ
そういう考え方もアリなんですね。今日はありがとうございました!
暮らす働く”ちょうどいい”ラジオ
平日毎朝、Spotifyで更新中◎